「波のように時間はあらゆるものをさらい、同じところに留まることを許さない。ただ私たちは命を燃やし波間を漂っている」(釜本幸治)
釜本さんの作品には、人生を「漂うもの」として見つめる諦念が静かに横たわっています。水面に浮き沈みしながらどこへたどり着くとも知れぬ人の姿は、運命にあらがうことのできない私たち自身の姿のようです。
真鍮の光沢に秘められた「不穏な気配」、日常のすぐ裏側にあるつかみどころのない不安や曖昧な存在、その重苦しくも繊細な空気感は私たちの胸の底に眠る郷愁を呼び起こし、忘れ去られた記憶に触れていきます。
金属を素材とした立体と絵画。この二つの領域を行き来し(漂い)ながら、西洋的な「メメントモリ(死を想え)」、あるいは東洋的な「無常観」といった哲学的なテーマについて語り続けています。
1978 奈良県出身
2001 大阪芸術大学工芸学科金属工芸コース卒業
2003 大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修了
おもな個展
2000 ギャラリーマロニエ、’04、’06、’13/京都
2004 ギャラリー白 /大阪
2008 ギャラリーはねうさぎ/京都
2011 兵庫県立芦屋市立谷崎潤一郎記念館 ロビーギャラリー/兵庫
2014 ギャラリー揺、’17/京都
2016 「歪んだ状景」ノートギャラリー/大阪
2018 「気配」ノートギャラリー/大阪
2021 GALLERY Wks/大阪
2022 「Each hill」ノートギャラリー/大阪
2023 「Viva Nostalgia」ノートギャラリー/大阪
「釜本幸治展」尼信会館/兵庫
2025 釜本幸治個展「碎片式的記錄」yiri arts/台北
2026 釜本幸治個展「遠い声 Distant Voice」ノートギャラリー/大阪
おもなグループ展
2012 「Chikurinji Art Exhibition」五台山・竹林寺/高知
2015 「はならあと 浮標」生駒宝山寺・旧和久邸/奈良
2018 「六甲ミーツアート」六甲高山植物園/兵庫
2020 「とおのおと」当尾の郷会館/京都府木津川市
2022 「あまがさきアートストロール~Produced By 六甲ミーツ・アート 芸術散歩」尼崎城/兵庫
「ART OSAKA 2022 Expanded Section」’23、クリエイティブセンター大阪 名村造船所大阪工場跡地/大阪