大舩光洋さんは、スクリーンプリントという版画の技法を用いながら、「モノタイプ」という複製不可能な一点物の作品を制作しています。
その制作スタイルは、従来の版画の概念を心地よく裏切ってゆきます。それは「版を写す」というよりも「版というフィルターを通して描く」という感覚に近いものです。
様々な技法を重層的に駆使することによって生み出される大舩さんのやさしい世界観は、直接的に筆などで描かれた画面では到達し得ない、独自の空間と余白で私たちに語り掛けてきます。
一度きりの刷りによって生まれる「モノタイプ」という手法は、二度と戻らない時間の機微や、私たち日本人が大切にしている美意識「一期一会」を作品に定着させるための必然的な選択だと感じられます。
その静謐に包まれた情景はいつでも私たちを癒し、安らぎに満ちた思考の旅に誘ってくれます。
1966 大阪に生まれる
1987 浪速短期大学デザイン美術学科卒業
1998 大阪芸術大学附属大阪美術専門学校研究科卒業
1990 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
おもな個展
1992 信濃橋画廊5(大阪)
1994 番画廊(大阪)
2010 ギャラリーすずき(京都 ’13、’15)
2014 大舩光洋展「記憶の途中」(ノートギャラリー/大阪 )
2016 大舩光洋展「新たな呼吸」(ノートギャラリー/大阪)
2019 大舩光洋展「記憶の交差」(ノートギャラリー/大阪)
2022 大舩光洋展「ある記憶の想い」(ノートギャラリー/大阪)
2025 大舩光洋展「その向こうの何処かに」(ノートギャラリー/大阪)
おもなグループ展
2004~2026 「いきづく空間」大舩光洋、近松素子、長谷川睦(ギャラリー白)