栗本夏樹 NATSUKI KURIMOTO

 

伝統的な漆工の枠組みを軽やかに飛び越えた「見立て」を通じて、栗本さんは「命の再生」という漆の新たな可能性に挑み続けています。

栗本さんが素材として用いるのは役割を終えた梱包材や、工業用のボイド管、車の部品、あるいは自然界の造形物である瓢箪や石などです。
本来の用途から切り離され、一度は価値を失った日常の断片たち。それらを「新たな命のうつわ」として見立て、漆や加飾を施すことでオブジェやうつわ、アクセサリーといった新たな命に転生させてゆきます。

そのかたちは、身の回りの何気ないものに別の意味を見出す栗本さんならではの「遊び心」が息づいていて、どこか愛らしくユーモラスで、作家の優しい視点と愛情で満たされています。

 


1961 大阪府に生まれる

1984 個展(ギャラリーすずき、京都)

1985 京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻卒業

1987 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

 

1993 第10回咲くやこの花賞(大阪市文化賞)

2000 文化庁派遣在外研修員としてイギリスに滞在(~’01)

2009 個展−聴竹居との出会い−(聴竹居/京都)

2016 琳派400年記念特別表彰(京都市自治記念式典)

2017 第35回京都府文化賞功労賞受賞

2022 企画展「漆造形の旗手 栗本夏樹の世界」(大阪暮らしの今昔館/大阪)

2024 作家活動40周年記念展を各地で開催(京都、大阪、鹿児島)