音と光が大胆に行き交うドラマチックな交響楽を思わせる抽象画を制作。
伊吹さんの抽象表現は、単なる視覚的な構成にとどまりません。戦後のアンフォルメルやアクションペインティングなどこれまで語り継がれてきた抽象表現を、自らが今を生きる風土に根差した形でアップデートしています。
伊吹さんは自身の制作拠点でもある京都府木津川市で開催される「木津川アート」を舞台に、その土地の文脈に深く入り込んだインスタレーション的な作品を継続して発表しています。稼働中の工場、商業施設、倉庫、歴史をたたえた空間。あるいはそこに生きる人々との交流、里山の空気感。その場所が持つ固有の空気や光のうつろいを自らの色彩、筆致と共鳴させ、絵画の可能性をキャンバスを越え、空間への広がりへと拡張させゆきます。
日常の中に突如として現れる鮮烈な抽象作品は、見慣れた場所に新たな命を吹き込み、鑑賞者を「今ここにあること」への鮮やかな実感に引き込んで行きます。
伊吹さんの抽象作品はキャンバスの中でのひとつの様式ではなく、社会や場所、そこに生きる人と対話をし、呼吸し、生き続けている証であることを力強く物語っています。
1977 京都府生まれ
2001 大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コース卒業
2003 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画
個展
2001 「untitled landscape」名古屋港ガーデン埠頭20号倉庫/愛知
2003 「field」’18、GALLERY wks/大阪
2005 「fan」’08、’09、’11、neutron/京都
2008 「on paper works」’11、gallery Den/大阪
2012 「燻り」’13、’14、’20、GALLERY301/兵庫
2013 「ただなかにいること」’15、the three konohana/大阪
2015 『Beyond the Screen-on paper works-』ノートギャラリー/大阪
2016 「spur ー操る色彩 すくう言葉ー」 ルクア・蔦屋/大阪
2017 「解けた糸を震わせるところから」ノートギャラリー/大阪
2020 「時と想像」ノートギャラリー /大阪
2021 「ひかりのえだ」ノートギャラリー/大阪
2022 「CARAT -絵の合図-」枚方市立御殿山生涯学習美術センター/大阪
2023 「彩・掘」ノートギャラリ/大阪
2025 「ラインブレイク」ノートギャラリ/大阪
主なグループ展
2011「木津川アート2011」奥鉄工所/京都
2012 「木津川アート2012」森八幡宮拝殿/京都
2014 「木津川アート2014」NTT跡/京都
2016 「木津川アート2016」藤原商会/京都
2018 「木津川アート」西脇産業倉庫/京都
2019 「アーティストファミリーレジデンス in 岩見沢」北海道
2020 「とおのおと」当尾の郷会館/京都府木津川市
「六甲ミーツ・アート芸術散歩 関連企画」神戸
2021 「よみがえる恭仁京(京都)
2022 「あまがさきアートストロール~Produced By 六甲ミーツ・アート 芸術散歩」尼崎